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東京都は2030年に脱ガソリン車宣言をしていて、国を含め日本は電気自動車を前面に押し出しています。
確かに近年はEV(電気自動車)の充電施設が増えていて、1回の充電で走れる距離も増えているので、遠くに出かけられて安心して使えるようになっています。
安心して使えるようになったEVですが、車を動かしてくれるバッテリーがもし無くなってしまったらどうなってしまうか?
バッテリーがもし無くなってしまって電欠したときはどうすればいいのか、してはいけないことなどについて調べてみました。
EVもいいかなぁと考えている人、EVに不安を感じている人などの参考になればと思います。
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電欠とは
電欠とは電気自動車のモーターを駆動させる電力がなくなってしますことです。
エンジンを積んでいる車だと燃料であるガソリンが無くなることで、いわゆる「ガス欠」と同じことです。
ガソリン車だと、燃料を運んでもらい、給油すれば再度走行することができます。
電気自動車はガソリン車と同じように燃料を運ぶことができないので、一度止まってしまうと簡単に動かすことはできません。
電気自動車は大量のバッテリーを搭載しているので、手押しすることができず、安全なところまで移動させるにはレッカー車が必要になってきます。
電欠になるEVのバッテリーは
電欠になるEVのバッテリーは、走るための駆動用とアクセサリー類を動かすための2種類のバッテリーが搭載されています。
走るための駆動用バッテリーはリチウムイオンバッテリーで、200Vの高圧電流が流れています。
もう一つのアクセサリー類を動かすバッテリーは、ガソリン車にも搭載されている箱型の12Vバッテリーになります。
EVのバッテリーは用途に応じて分けられているので、駆動用のバッテリーが無くなってしまってもアクセサリー類を動かすことは可能になります。
ですので、万が一駆動用のバッテリーが無くなってしまってもハザードランプを点灯することはできるので覚えておいてくださいね。
電欠とはどんな状態?
電欠とは電気自動車のモーターを駆動させる電力がなくなってしますことです。
実際にどのような感じで電欠になってしまうのか、日産のリーフを例にして説明してみます。
リーフはバッテリーの残量が少なってくると、「リチウムイオンバッテリー残量警告灯」が黄色く点灯します。
さらにバッテリーの残量が10%を切ると、航続可能距離の表示も消えてしまい、黄色の亀マーク(出力制限表示灯)が出るまで15~20㎞くらい走行することが可能なので、この間で充電設備を探して充電するようにしてください。
電欠になるとハンドルが重くなり、Dレンジに入れることもできなくなり、動くことができなくなります。
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電欠になったときの注意とは?
電欠になったときに注意することは大きく分けて3つになります。
3つの注意点についてそれぞれみていきます。
①安全な場所に停車
電欠してしまうとモーターを動かすことができなくなるので、駆動用のバッテリーが無くなる前に安全な場所に停車するようにしてください。
②電源のポジションはオフ
安全な場所に停車させて救援が来るまでは、電源のポジションはオフにしてください。
駆動用のバッテリーが無くなってしまっても、アクセサリー類を動かすバッテリーは使うことができます。
ただ、アクセサリー類を動かすバッテリーをそのまま使い続けると、当然そのバッテリーも上がってしまいます。
そうなってしまうと、車を動かすことができても、アクセサリー類が動かせないので、再度救援が必要になってしまいます。
③バッテリーはむやみに触らない
駆動用のバッテリーは、200Vの高圧になっていて、バッテリーをむやみに触ると火傷をする恐れがあるので、触らないようにしてください。
まとめ
電気自動車が電欠になってしまうと、復旧するまでに多くの時間がかかってしまいます。
EVで出かけるときは、航続走行可能距離が50㎞を切ったら、早めに充電設備を利用するようにしてください。
電欠になったときは、「安全な場所に停車」、「電源のポジションはオフ」、「バッテリーはむやみに触らない」を意識してください。
ただ、「大雪による渋滞」、「真夏の高速道路の渋滞」など、予測できないこともあるので、遠くに出かけるときは事前に充電設備の場所を調べておくことも大切です。
今回は「電気自動車が電欠したときの対処法と事前の注意点」について紹介してきましたが、
「太陽光発電の健康被害」についても以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。
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