介護認定で使う調査票の記入例はあるの?介護認定調査で要介護度を下げない裏技とは?

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介護認定調査票の記入例

65歳を過ぎると、市区町村から「介護保険被保険者証」が交付されますが、介護保険被保険者証を持っているだけでは、介護サービスを受けることはできません。

 

例えば、施設に行って食事や入浴、排泄などの介護サービスやリハビリを受けたいと考えている場合は、まず、市区町村に介護認定調査の申請をする必要があります。

 

介護認定調査を受け、要介護度が決まると、そこから介護サービスを利用することができるようになります。

 

要介護度を決める介護認定調査で使う調査票の記入例があるのか調べてみたのですが、見つけることができませんでした。

 

そこで介護認定調査は、どのようなことをするのか、気をつけることはあるのか、どんな人が担当するのか、どれくらいの時間がかかるのかなど、介護認定調査について、よくわからなかったので調べてみました。

 

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介護認定調査とは

介護認定調査とは、市区町村の調査員が住んでいる自宅にやってきて、本人と直接会って身体状況や生活状況などを聞き取り、本人にとってどのような介護がどの程度必要なのかを確認することです。

 

認定調査は本人だけでも受けることができますが、可能であれば家族も同席するようにしてください。

 

※介護認定調査の申請書に同席者の氏名を書き込む欄もあります。

 

認定調査にかかる時間は、30分から1時間くらいになり、認定調査票(基本調査)の質問に答えていく形で進められます。

 

認定調査票に書かれている質問は、厚生労働省が定めたもので、「身体機能・起居動作」、「生活機能」、「認知機能」、「精神・行動機能」、「社会生活への適応」の5つの分野について、55項目の質問が用意されています。

 

認定調査員ってどんな人?

介護認定の調査で訪れる調査員は、市区町村の担当者で、いわゆる公務員です。

 

認定調査の仕事を専門に行なっている担当者なので、認定調査には慣れているので心配や緊張する必要はまったくありません。

 

介護認定調査で気をつけること

介護認定調査では、調査員から質問されることに答えていくだけなので、そんなに難しいことはありません。

 

ただ、質問の途中で、質問に対する動作を実際に求められることがあります、例えば、「自分だけで起き上がれますか?」といった身体機能に関する質問では、口頭のやり取りだけではなく、「では、実際にやってみていただけますか」と言われることがあります。

 

調査員は実際にできるのかどうかの確認だけなので、無理をして身体を動かす必要はありません。

 

認定調査の日の体調が、普段と比べると格段に調子が悪いときもあります。

 

そのようなときは、後日に改めて調査を受け直すこともできるので、住んでいる地域の地域包括支援センターに相談するようにしてください。

 

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普段通りの生活状況を伝える

介護認定調査で最も大切なのは、普段通りの生活状況を伝えることです。

 

基本的には、調査員からの質問に対して順番に答えていけばいいのですが、質問されなかったことでも気になっていることは、調査員に質問をするようにしてください。

 

また、特に困っていることや特別な事情がある場合は、自分たちの方から積極的に話すようにしてください。

 

話したいこと、質問したいことを事前にメモなどに書き留めておくこと調査のときに役立ちます。

 

家族は必ず同席する

認定調査のときは家族は必ず同席するようにしてください。

 

介護認定調査は本人だけでも受けることはできるのですが、高齢者本人だけの認定調査でよく起こりがちなのが、「無理をする」ことです。

 

例えば、「自分だけで立ち上がれますか?」といった質問に対して、本当はその動作が困難なのに、つい「できます」と答えてしまい、「では、実際にやってみてください」と言われると、無理をして頑張りその動作をやってしまうのです。

 

無理をしてできるということでは、適切な認定調査が行なえないことは言うまでもありません。

 

本人は少しでも自分は大丈夫だということをアピールしたいという気持ちからなのでしょうが、認定調査はあくまで普段の生活状況を確認するものであって、無理をしてできることを見せる場ではありません。

 

そのようなとき、調査員は同席している家族に情報を求めてくるので、本人のプライドを傷つけないように伝えるようにしてください。

 

プライドを傷つけずに調査員に伝える

調査員に言われた動作を無理をしてやっていると、その動作を見ている調査員にも伝わり、同席している家族に情報を求めてきます。

 

そのようなときに「いつもはできない!」と言ってしまうと、本人のプライドを傷つけてしまうので、「今日はなんとかできたけれど、けっこう大変なときが多いんですよ」とやんわり答えるようにしてみてください。

 

あと、本人に気づかないように、身振り手振りで調査員に伝えたり、調査員が帰るときに玄関先まで見送ったときにこっそり実情を伝えるのも良いです。

 

また、あとから電話でも実情を伝えることもできます。

 

介護認定調査で要介護度を下げない裏技とは?

ここまで読みすすめていただいている方ならもう気がついていると思いますが、介護認定調査で要介護度を下げない裏技は、

 

普段通りの生活状況を伝える

無理をせずに普段通りの動作をする

できるだけ家族の誰かが同席するようにする

 

の3点になります。

 

介護認定調査の結果と主治医の意見書に基づいて介護認定審査会が要介護度を決定します。

 

決定された要介護度によって、利用する介護サービスの内容や頻度が決められので、介護認定調査では無理をせずにいつもしている動作を心がけ、できるだけ普段通りの生活状況を伝えるようにしてください。

 

 

今回は「介護認定で使う調査票の記入例」について紹介してきましたが、
「介護サービスがすぐに利用できる基本チェックリスト」についても
以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。

 

⇒認定調査を受けなくても介護サービスがすぐに利用できる基本チェックリストとは

 

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