介護保険 申請のタイミングはいつ?スムーズに介護サービスを利用する方法とは【実例あり】

目安時間:約 12分
介護保険の申請のタイミング

脳梗塞や脳内出血などが原因で、介護は突然やってくることがありますが、そんなときに役立つのが介護保険という制度です。

 

40歳以上の人は保険料を支払って介護保険に加入しているのですが、それだけでは介護サービスを利用することはできず、介護保険の申請をしなければ介護サービスを利用することができません。

 

介護保険の申請のタイミングですが、どのようなタイミングで申請するのか、入院しているときは退院後に申請をするのかなど、介護保険の申請のタイミングについてよくわからないという人は少なくありません。

 

そこで、今回は介護保険の申請の流れ、介護保険の申請のタイミングについて、脳梗塞で倒れた実母の事例を含めて介護保険の申請のタイミングについてみていきます。

 

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介護保険の申請は何のためにする?

介護保険の申請は、申請した人にどのような内容の介護サービスがどの程度必要なのかを決めるための介護認定の申請になります。

 

介護認定を受けて支援や介護の区分が決まらないと介護サービスを利用することができないので、介護保険の申請は必ずしなければなりません。

 

介護保険の申請にはお金が一切かからず、無料で申請をすることができ、申請ができるのは、介護サービスを受けたい本人、もしくは家族になりますが、どうしても難しい場合は、地域包括支援センター、居宅介護支援事業者、介護保険施設の職員の人が申請の代行をしてくれることもあります。

 

介護保険の申請の流れ

介護保険の申請の流れは以下のようになります。

 

1.地域包括支援センターに行って相談する

※地域包括支援センターには社会福祉士、保健師など介護と看護の専門家が
 対応してくれるので、介護保険の制度、介護や看護についての疑問や不安に
 答えてくれ、手続きも手伝ってくれます。

 

2.各市区町村の介護保険の担当窓口で要支援・要介護認定申請をする

※申請に必要なものは以下の8点になります。
・要介護(要支援)認定申請書
・介護被保険者証(65歳以上の第1号被保険者)
・健康保険被保険者証(40歳以上65歳未満の第2号被保険者)
・本人確認のための書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
・主治医の情報が確認できるもの(診察券など)
・印鑑(代理人が申請する場合)
・委任状(代理人が申請する場合)
・本人確認のための書類(代理人が申請する場合)

 

3.主治医の先生が意見書を作成する

※申請を受理した市区町村から主治医に対して意見書の作成が依頼されます。
 また、主治医がいない場合は、地域包括支援センターか各市区町村の窓口で相談すると、
 医師を紹介されるので、そこで医師の診察を受けて、その医師を主治医として申請します。

 

4.認定調査員が自宅を訪問して面談が行われる

※約束していた日時に調査員(市区町村の担当者)が訪れて、
 質問形式で本人の状態を確認していきます。
 時間は、30分から1時間くらいがほとんどになりますが、
 可能であれば家族の誰かが同席するようにして、
 普段通りの生活状況を調査員に伝えるようにしてください。

 

(調査員が訪問してから14~21日経過後)

 

 

5.介護認定通知書と介護区分が書かれた介護被保険者証が届く

※介護認定審査会での審査結果が通知されます。
 認定結果は申請日から30日以内に利用者に通知するという決まりになっています。
 認定通知が遅れる場合は、利用者に遅れる理由と遅れる期間が通知されます。

 

6.介護区分が書かれた介護被保険者証を持って地域包括支援センターへ行く

※介護区分に応じて在宅介護、施設介護など、今後の介護の方針を決めて、

 ケアマネージャーや施設と契約をして介護サービスが受けられるように、

 地域包括支援センターに行って相談しましょう。

 

介護認定の結果は申請日から30日以内に利用者に通知するという決まりになっているので、介護サービスを受けるには1ヶ月以上の期間が必要になります。

 

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病院に入院中でもできる介護認定 申請のタイミング

介護認定は利用者本人が病院に入院しているときでも受けることができます。

 

介護認定の申請をすると、病院の病室まで調査員が訪れてくれ、自宅で行う訪問調査と同じように聞き取りをしながら面談をしてくれます。

 

ただ、病院には事前に介護認定の訪問調査があることを伝えて、訪問調査には家族も同席できるようにしてください。

 

退院後に自宅で介護サービスをすぐに受けたいときは退院するまでに認定結果が出るように家族や代理の人が申請をするようにしてください。

 

【実例】介護申請を入院中にしたときの流れ

 

ここでは、私の母が脳梗塞になり、右半身付随状態で入院していたときの、介護申請から介護リフォーム、福祉用具のレンタルをして、退院後に自宅で暮らせた実例を時系列でお伝えしていきます。

 

2016年9月

・旅行で宿泊していた温泉の脱衣室で突然、倒れる
・そのまま病院に入院し、脳梗塞で右半身に障害が残ることが判明

 

 

2016年10月

・旅行先の温泉に近い病院だったため、実家に近い病院に転院する

 

 

2016年11月

・本人が実家に帰りたいと言い出し、実家のバリアフリー化を検討

 

 

2016年12月

・入院していた病院でケアマネージャーを紹介してもらい、介護認定の申請をする
・入院していた病院の病室で訪問調査が行われました

 

 

2017年1月

・認定結果がでて、要介護度の区分が決まる
・実家をバリアフリー化するために住宅改修工事の費用を
 高齢者等の住宅改造費助成(上限が80万円)を利用するための申請を行う
・高齢者等の住宅改造費助成の審査に伴い、入院中の母が2時間だけ一時帰宅する

 

 

2017年2月

・高齢者等の住宅改造費助成が決定して、実家のバリアフリー化の住宅改修工事に着手
・工事期間は10日で、居室の床材変更、廊下、台所、洗面所、居室の敷居撤去、
 トイレの段差解消、手摺取付、踏み台設置、玄関前スロープ設置

 

 

2017年3月

・退院前に介護ベッド、車いす、入浴グリップなどの福祉用具のレンタル
・母が病院を退院して、実家に帰宅
・市役所の工事完了検査があり、何事もなく検査に合格して、
 住宅改造費助成費の1割にあたる8万円を支払う

 

病院から半年後には退院してほしいといわれていたので、何とか間に合わすことができて良かったです。

 

実家の敷地内に家を建てていた妹夫婦と介護施設で働いていた義弟、介護リフォームの仕事をしていた私という条件が重なってここまでできたのかなと思います。

 

在宅での介護認定 申請のタイミング

在宅での介護認定の申請をするタイミングは、一人で出来ないことが増えてきたと感じた早い時期に行うようにしてください。

 

介護はいつからいつまでという明確な期間もなく、歳を重ねいくごとに身体状況はどんどん悪くなっていきます。

 

腰や膝の関節が悪くなってくると、外出する回数が少なくなってしまい、身体機能は衰えていき、転ぶリスクや骨折するリスクが高まり、支援や介護が必要になってしまいます。

 

そうならないように、買い物や通院などの付き添いサポート、施設でのリハビリや入浴補助のサポートなどの介護サービスを利用することで、身体機能の低下を防ぐことができます。

 

また、介護認定を受けてからにはなりますが、上限が20万円で1割から3割負担で利用できる介護保険住宅改修費の支給という介護サービスがあります。

 

介護保険住宅改修費の支給は、要支援、要介護の区分に関係なく一律20万円で利用することができ、夫婦で利用する場合は40万円の支給を受けることができます。

 

住宅改修の工事内容は、以下の6つになります。

 

・手すりの取り付け

 

・段差の解消

 

・床材を滑りにくいものへの変更

 

・引き戸等への扉の取り替え

 

・洋式便器等への便器の取り替え

 

・その他の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修

 

介護保険の住宅改修を利用することで、居室内での移動やトイレ内での立ち上がりがしやすくなり、床材の変更で転ぶリスクを軽減できるので、介護保険の申請をしたあとは、住宅改修の申請をして積極的に介護サービスを利用するようにしてください。

 

まとめ

ここまで、介護保険の申請の流れ、介護保険の申請のタイミングについてみてきました。

 

まとめると、以下の4点になります。

 

介護保険の申請は、介護サービスを受けるのに必要な介護の区分を認定するための申請

 

介護保険の申請にかかる期間は30日くらい

 

介護保険の申請のタイミングは、入院中の場合は入院中に、
 在宅の場合はできるだけ早い段階がおすすめ

 

介護保険の申請をしたあとは、住宅改修の介護サービスを積極的に利用しましょう

 

介護保険の申請のタイミングはいつでも構わないのですが、私の母のように脳梗塞で倒れて突然、介護が始まった場合は、退院後に負担なくスムーズに介護サービスを利用できるようにするためにも入院中に介護保険の申請をすることをおすすめします。

 

また、在宅での介護保険の申請のタイミングは、腰や膝が悪くなって動けなくなるまでに、できるだけ早い段階で申請することをおすすめします。

 

早めに申請することで、買い物などの付き添いサポート、入浴の補助サポートなどが利用できるので、身体機能の低下を防げるので、自立した生活をおくることにもつながります。

 

介護保険という制度を最大限に利用しながら、少しでも負担を抑えて、利用者が自分の力で生活し続けられるように介護保険を使ってみてください。

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