
この記事は、介護保険を使って浴室をリフォームした工事についてご紹介しています。
ひと昔前に造られた浴室は、床や壁にはタイルが使われていて、滑りやすく冷たい感じがします。
また、若いときには気にならなかった浴槽の深さも、年齢を重ねるごとに深く感じ、
浴槽への出入りに不安を感じたりするようになります。
高齢の人に限らず入浴は1日の楽しみであって、疲れが癒される時間でもあるので、
お風呂に入ることが精神的にも肉体的にも負担になってはいけません。
この記事では、浴室の浴槽を交換するリフォーム工事について写真付きで解説していますので、浴槽交換を考えている人には参考になると思います。
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M様邸~浴室のリフォーム工事の内容


浴室の床から浴槽の上までの高さ(またぎ高さと言われることもあります)は、
40cmくらいが標準とされていて、浴槽の深さは50cm~55cmが標準とされています。
M様邸のまたぎ高さは、ほぼ40cmで標準の高さなのですが、
浴槽が65cmと深く、浴槽内での立ち上がり動作に問題がありました。
今回の工事では、既存の浴槽を撤去して浅型の浴槽に交換して、
立ち上がり用の手すりと移動用と浴槽またぎ用の手すりの計3本の取付け。
給湯機の新設とそれに伴う電気工事になります。
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浴槽交換工事の流れ
まずは既存の浴槽を解体するのですが、ここの浴槽はホーロー製なんですね⤵
ホーローとは、鋳物や鋼板の表面に二酸化ケイ素を主成分としたガラス質の釉薬を高温で焼き付けた素材で、カビにくく、保温性が高い上、耐久性に優れています。
ただ、ホーロー製の浴槽はとにかく重たいんです!!!!
解体が終わったら給水、給湯、排水の設備配管を行い、
モルタルでタイル用の下地を造ります。
新しく設置する浅型浴槽と壁の間にタイル下地のロックも設置します。
また、新しく設置する浴槽の脚の部分がくる場所には、
脚を受けるためのブロックを設置します。
そしていよいよ浅型浴槽を設置します。
次に浴槽と床のすきまにタイル用の下地のモルタルを詰めていきます。
この後は、壁からタイルを貼っていきます。




壁と床のタイルが仕上がりました。

給湯機と手すりを取り付けて工事は完了です。
介護リフォームのまとめ
ここまで、介護保険を使って浴室をリフォームした工事についてご紹介してきました。
今回の工事のポイントは、以下の4点になります。
浅型浴槽への交換で立ち上がりの動作がスムーズになった
手すりを付けることで、またぎ動作と移動がスムーズになった
床のタイルを貼り替えて滑りにくくなった
給湯器を設置したので、風呂焚きが楽になった
介護保険を使って浴槽交換や手すり取り付けて浴室をリフォームすることで、
利用者さんが浴槽への出入りに不安を感じることなく利用できるようになりました。
高齢者にとって長年住んでいる家のお風呂が一番だと思いますので、
浴室のリフォームを考えている人は参考にしてみてくださいね。
今回は「浅型浴槽に交換する介護リフォーム」について紹介してきましたが、
「浴室の扉を折れ戸に交換する費用」についても
以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。
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