
介護保険を使った介護リフォーム工事では、手すりの取付けが一番多いのですが、次に多いのが段差解消工事になります。
段差解消工事と言っても、玄関の段差、廊下の段差、居室内の段差、お風呂やトイレの段差など、さまざまな場所に段差はあり、現場の状況によって工事方法も変わります。
今回は、トイレ内に段差があり、トイレを利用するのが不安だということで工事をさせて頂くことになりました。
今回の工事内容は、廊下とトイレとの間に開き戸の敷居があり、廊下側はほとんど段差がないのですが、トイレ側に床段差があるので、トイレの床を嵩上げする介護リフォーム工事になります。
今回の工事は、設備屋さん、大工さん、内装屋さん、建具屋さんの4業者さんに工事をお願いして、仕事を進めていきました。
工事は、1日で完了し、トイレの床の段差解消以外に、トイレの扉建具の交換、キッチンの換気扇とフードの交換を含めた内容で工事をさせて頂きました。
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トイレの床の嵩上げ
トイレの床の嵩上げ工事は、介護保険の住宅改修項目の「段差解消」にあたるので、介護保険を使ってのリフォーム工事になります。
床の嵩上げ工事ですが、まずは、設備屋さんがトイレのタイル床を解体していき、排水用のパイプを延長していきます。


次に、大工さんがはいって、床を嵩上げするための下地を作って、床の仕上げ材であるクッションフロアが貼れるようにベニヤ板で床を作ります。


仕上げ材のクッションフロアを貼るとこんな感じに
(ベージュ系のクッションフロアを選ばれているので、わかりにくいですね・・・)
最後に新しい設備機器を取付けたら、床の嵩上げとそれに付属する設備工事が完了になります。


今回の工事では、手すりの取付けが無かったのですが、便器横のタイル壁にI型かL型の手すりを付けることで、便器への立座り、立上り、移動などがより安全にできるようになります。
【トイレを和式から洋式 補助金を使った介護リフォーム事例【U様邸】】
トイレの建具交換
トイレの床の嵩上げ工事と一緒に今回は、トイレの開き戸の建具を交換しました。
元々の開き戸は取っ手が握り玉になっていて、扉の開閉がやや難しいとのことでしたので、新しく取付ける開き戸にはレバーハンドルをつけさせて頂きました。


敷居を取り除く段差解消工事では、敷居を取り除くことで、建具の高さが変わってしまったり、出入り口の幅を広げる工事をしたときには、建具交換は必要な工事になります。
ただ、建具自体にガタツキなどの不具合が無ければ、建具を交換せずに取っ手をレバーハンドルに交換することも可能なので、握り玉がついた扉の取手で悩まれている方は参考にしてみてください。
また、リフォーム用のレバーハンドルというのがホームセンターなどでも販売されているので、自分でも取り替えることは可能です。
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換気扇とフードの交換
換気扇とフードの交換は、介護保険を使ったリフォーム工事には適用されないのですが、今回は実費でも構わないということで、一緒に工事をさせて頂きました。


換気扇とフードを外すと・・・、油などの汚れが付着している壁をキレイにしていきます。


新しい換気扇とフードを取付けて工事は完了です。


建物の外側のフードも交換しています。


ここまで、トイレの床の嵩上げ工事、トイレの建具交換、換気扇とフードの交換工事を写真を交えながらみてきました。
今回は、介護保険と関係のない工事も含まれていましたが、メインの工事であるトイレの床の嵩上げ工事で注意する点をお伝えしておきます。
トイレの床を嵩上げするので、便器などの機器を外してしまうので、工事をしている間はトイレを利用することができません。
そのような時は、利用者さんにデイサービスを利用して頂く、簡易トイレを用意する、ご近所さんのトイレを利用させて頂けるようにするなどの事前の準備は大切になります。
介護リフォーム工事を安全、確実に行うことはもちろん大切ですが、工事期間中の利用者さんの生活に支障をきたさないように配慮することも重要になります。
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