
介護保険を使った住宅改修工事は、昔に建てられた建物をこれまでのように自立して自分らしく生活できるようにするために行います。
昔に建てられた建物の壁の中、床下には、電気の線、給水や給湯の配管などが通っています。
これは、新しい建物でも同じで、おおよその配線、配管経路を予想して、それらと干渉しないように住宅改修工事を行う必要がありますが、時には失敗することがあります。
この記事では、屋外手すりの埋め込み工事をしている時に失敗してしまった施工例を写真付きで紹介しています。
施工する工事業者さん、工事を依頼する施主様を含めて、この記事で書かれている失敗をしないように参考にしてくださいね。
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Y様邸 屋外手すり工事内容
Y様邸は前面道路から6段上がって玄関正面にたどりつきます。
今回の工事は、この階段に支柱5本を建て、横手すりをつないで、左曲がりの屋外手すりを取り付けます。
支柱を建てる位置、手すりの高さは、施主様と事前に介護ショップの担当者さんが済ませて頂いていたので、その指示に従って工事を進めていくことになりました。
タイルで仕上がっている階段に屋外手すりを設置するには、機械を使って丸い穴を開けていくのですが、この時に事件は起こりました・・・
屋外手すりの埋め込み工事の失敗とは
支柱5本を建てるために順番に穴を開けていたのですが、ある場所を開けていた時に「プチ..」と音がしました。
最初は、何の音だったのか気がつかなかったのですが、穴を開け終わって機械を引き上げると、電気の線が出てきたのです・・・
支柱の穴を開けた横の壁に門灯があったのですが、その照明用の電気の線を誤って切断していたのです。。。
床面に穴を開ける時は、電気、水道、ガスなどの配線、配管には注意しながら作業を行うのですが、今回はピンポイントで電気の線を切ってしまいました。
施主様、介護ショップの担当者さんに事情を説明して、応急処置を行い、
後日、もう一度対応することになりました。
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埋め込み工事の後日対応
施主様から門灯が設置されている壁面は、露出の電気配管で大丈夫ということで了解を頂いていたのですが、階段を横切る電気の配管は、足が引っかかるかもしれないということで後日の対応になっていました。


まずは、横切っている電気の配管を埋めるために階段の床を壊していきます。
次に電気の配管をつなぎ直して、階段の床面に埋めます。
最後にタイルを貼るための下地モルタルを埋めて、タイルを貼って仕上げます。


まとめ
ここまで、屋外手すりの埋め込み工事で失敗した施工例について写真を交えながら紹介してきました。
今回の失敗では、電気屋さん、左官屋さん、タイル屋さんなどに対応して頂いてのですが、
別途10万円くらいの追加工事費用が発生してしまいました。
費用については、工事中に発生した損害を補償してくれる保険に加入していたので、
そちらからまかなえることができたので助かりました。
今回の失敗は床でしたが、壁でも同じようなことは起こりえるので、工事をされる人はくれぐれも注意してください。
また、施主様におかれては記憶がある範囲でいいので、電気や水道の配管などについて教えてあげてくださいね。
今回は「屋外手すりの埋め込み工事で失敗」について紹介してきましたが、
「トイレの改修工事のトラブル」についても
以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。
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