
タイル壁に手すりは取り付けられないと考えている方が多くいるようですが、
実は柱などがなくても取り付けることができるのです。
とはいえ、タイルが浮いている、壁が薄い、給水などの設備配管が通っているなど、
取り付ける前に調べておかなければならないこともあります。
また、開けた穴から水が浸入しないようにするなど、取り付けるときにも
気をつけなけばならないこともあります。
この記事では、施工事例の写真と共に取り付けるときの注意点について解説しています。
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介護リフォーム事例~I様邸
今回、I様邸に取り付ける手すりは3本で、トイレ内に立ち上がり用と移動用に
横手すりをそれぞれ1本、トイレ前の廊下に扉を開閉するときの立位保持用に
縦手すりを1本取り付けました。
トイレ内はタイル壁になっているので、取り付けるときにタイルにヒビや亀裂、
キズが付かないようにしなければなりません。
また、トイレ前の廊下に立位保持用として取り付ける手すりは柱に取り付けるので、
安心して取り付けられます。
トイレのタイル壁に手すりを取り付けるときのポイント
タイル壁に手すりは取り付けられないと思っている方が多いのですが、
柱や間柱など柱の位置ではなくても手すりを取り付けることができます。
トイレに取り付ける手すりは、濡れた手で握ることがあるので、木製の手すりではなく、
濡れても大丈夫な樹脂製の手すりを取り付けるようにしてください。
取り付け方は、手すりを取り付ける部分にしるしをつけて、下穴を開け、
開けた下穴に樹脂プラグを挿入します。
樹脂プラグが入っている部分を中心に円を描くようにシリコンを塗布して、
付属のネジを締めつけ、カバーをつけて完了です。
タイル壁に取り付ける手すりは、柱の位置を選らばないのですが、
取り付ける部分のタイルを叩いてみて、ポコポコと軽い音がする場合がります。
そんなときは、壁が薄い、タイルが浮いているという可能性があるので、
試しに下穴を開けて状況を確認してから取り付けるようにしてください。
また、下穴に挿入する樹脂プラグは、引き抜けにくい羽根つきのものを使うようにしてくださいね。
付属のネジを締め付ける前に塗布するシリコンは、下穴への水の侵入を防ぐのと、
タイル壁に手すりが密着する目的で使います。
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手すりの高さ基準についてはコチラの記事↓を参考にしてください。
⇒手すりの高さに基準はあるの?高齢者が喜ぶ高さに手すり取付ける方法とは
トイレのタイル壁に手すりを取り付けるときのまとめ
トイレのタイル壁に手すりを取り付けるときに注意したいのは、以下の4点になります。
・取り付ける場所のタイルを叩いて下地の状況を確認する
・給水などの設備配管が通っていないかを確認する
・開けた下穴に挿入する樹脂プラグは羽根つきを使用する
・付属のネジを締め付ける前に必ずシリコンを塗布する
ご自身でタイル壁に手すりを取り付けるときは上記の注意点に気をつけて取り付けるようにしてください。
壁が薄い、タイルが浮いているような場所に手すりを取り付けてしまうと、
体重をかけたときに外れてしまい、骨折などケガをする場合があります。
取り付けに不安があるときは、ケアマネージャーや市区町村に設置されている
地域包括支援センターなどに相談して、専門の業者に
取り付けてもらうようにしてください。
今回は「手すりを取り付けるときの注意点」について紹介してきましたが、
「手すりの種類と選びかた」についても以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。
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