
この記事では、玄関ポーチを嵩上げして段差を解消した住宅改修を写真付きで紹介しています。
玄関ポーチに段差があると、
「段差が怖いから外出したくない・・」
「段差につまづいてケガをしたら・・」
「段差でコケて骨折したら家族に迷惑がかかる・・」
など、介護が必要な方の中には、外出すること自体が嫌になって、引きこもりがちになってしまうということが少なくありません。
このような不安や恐怖を抱きながら引きこもってしまうと、ますます基礎体力が落ちる上、人と触れ合うことも嫌になってしまいます。
そうならないように、この記事では嵩上げ工事の手順、施工前と施工後の写真を交えながら、玄関ポーチの嵩上げについて解説しています。
安心して外出できるように介護保険で嵩上げをして段差解消をする住宅改修を考えている方は参考にしてくださいね。
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N様邸 嵩上げ工事の内容
N様邸の玄関ポーチ嵩上げ工事の内容は、玄関正面の段差解消と屋外手すりの設置、
玄関正面向かって右側の壁柱横の段差解消になります。
玄関正面は玄関ポーチまでタイルでキレイなので、段差解消の嵩上げも同じ種類のタイルを探してきて、既存のタイルと違和感が出ないように仕上げ、玄関正面右側はモルタルなので、同じようにモルタルで仕上げることにしました。
工事期間は2日間かかりました。
1日目は玄関正面嵩上げのタイル下地をモルタルで造って、屋外手すりを設置し、
玄関正面右側は嵩上げの下地を造って、そのままコテで押さえて仕上げました。
2日目は玄関正面のタイルを貼って工事は完了しました。
タイルの養生期間を考えて、翌日までは嵩上げした部分を踏まないようにお願いしたので、
実際の工事期間は3日間になりました。
玄関ポーチ嵩上げ工事の手順
玄関正面側の嵩上げ部分をテープでマーキングして、
施主様に確認をして頂きます。
向かって左側には屋外手すりが設置されます。


玄関正面向かって右側も同じように嵩上げ部分をテープでマーキングしています。
嵩上げする部分は、周りに高さを合わせて切ったブロックを並べていき、
タイルが貼れるように水を少し控えたモルタルを敷きこんでいきます。
※この時点で屋外手すりは設置済です。
玄関正面右側も同じように下地を造っていきます。


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玄関正面右側は、モルタル仕上げのコテ押さえなので、
仕上げのモルタルをコテで押さえて仕上げていきます。


玄関正面は同じ種類のタイルを使って仕上げました。


この後、タイルの養生期間を考慮して、翌日まで踏まないようにお願いして工事は完了しました。
N様邸 嵩上げ工事のまとめ
ここまで、玄関ポーチを嵩上げして段差を解消した住宅改修を写真付きで紹介してきました。
モルタルを使った嵩上げ工事は、季節や天候、下地(土かモルタル)によって作業時間が大きく変わることがあります。
夏場は気温が高く、モルタルがすぐに乾いてしまう反面、冬場は気温が低くモルタルが乾きにくくなります。
また、雨天の日はモルタルを雨が叩くのできれいに仕上げることができません。
とはいえ、モルタルを使った嵩上げは樹脂製の既製品に比べて自然な仕上がりになり、
これまでの家のイメージが大きく変わることがないのでおすすめできる工事方法になります。
玄関や勝手口など、モルタルで段差解消の嵩上げを考えている方は参考にしてくださいね。
今回は「玄関ポーチの嵩上げ」について紹介してきましたが、
「玄関にスロープを設置する工事」についても以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。
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