浴室の扉を折れ戸に交換する費用はいくら?費用の相場と工事のポイントを解説

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長い年月の経年劣化により、浴室扉のドアノブが回らなくなる、パッキンが劣化してきて水が漏れる、ドアを開け閉めするときにガタガタするなどで浴室の扉を交換することを考えることがあると思います。

 

介護が必要な方は、身体のどこかの部分が通常に比べて動きが劣るなど、健常者に比べて出来る動作や範囲が限定され、突発性の病気を発症するリスクも高くなっています。

 

 

介護リフォームで浴室の扉を交換する大きな理由は、万が一、お風呂で倒れても助け出せるようにすることと、お風呂への出入りを楽にすることになります。

 

そこで、今回は、浴室の扉を交換する介護リフォームについて、浴室扉の種類やそれぞれの特徴、扉を折れ戸に交換する費用など、交換工事の写真を交えながらみていきます。

 

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浴室扉の現状と問題点

浴室の扉は大きく分けて、開き戸、引き戸、折れ戸になり、それぞれの扉の特徴をみていきましょう。

 

開き戸

開き戸は、ドアノブを回すだけで簡単に開け閉めできるので、子どもからお年寄りにも使いやすく、気密性が高いのが特徴になります。

 

ただ、開き戸は開け閉めをするためのスペースが必要になるのと、浴室内で人が倒れた場合、開けるのが難しくなるというデメリットがあります。

 

引き戸

引き戸は、扉を横にスライドすることで開け閉めができ、スペースを余りとらないので、お風呂をより広く使えるという特徴があります。

 

ただ、引き戸は他の扉に比べて部材費用、工事費用が高くなるのと、レール部分にホコリが溜まりやすく掃除がしにくいというデメリットがあります。

 

折れ戸

折れ戸は、扉の真ん中の部分が折れる構造になっているので、開き戸に比べて少ないスペースで使うことできるのと、引き戸のように扉を引き込むスペースも必要がないのが特徴になります。

 

また、扉についている灯り窓には、ガラスではなく、衝撃に強くて軽い樹脂素材のものが使われていて、安全性にも配慮されています。

 

ただ、折れ戸は扉の真ん中が折れるような構造になっているので、その部分が壊れやすいというのと、レールとレールの間が狭く掃除がしにくいというデメリットがあります。

 

介護リフォームで浴室扉を折れ戸に交換する理由

介護リフォームで浴室扉を折れ戸に交換する理由は、以下の4点になります。

 

・万が一、お風呂で倒れても助けられる

・お風呂への出入りが楽になる

・工事が早くできる

・工事にかかる費用が抑えられる

 

ここからは、それぞれの理由について、もう少しみていきましょう。

 

万が一、お風呂で倒れても助けられる

引き戸であれば、万が一、お風呂で倒れても助け出すことができるのですが、開き戸であれば倒れた人の身体が扉に当たって、倒れた人を助け出すことができません。

 

折れ戸でも、扉の前で倒れた場合は、倒れた人に当って助け出すことができないことがあるのですが、その時は、折れ戸を外すことができます。

 

折れ戸の外し方は、折れ戸の上部左右についているレバーを下げながら、前に押し出すようにすると、折れ戸を外すことができます。

 

お風呂への出入りが楽になる

引き戸であれば、片側に扉を引くことで簡単に出入りができるので、問題はないのですが、開き戸の場合は扉を開け閉めする際に身体をかわす動作が必要になります。

 

介護が必要な人にとって、扉をかわす動作も負担になり、滑って倒れてしまうのではという不安にもつながります。

 

開き戸から折れ戸に交換することで、大きく扉をかわす動作がなくなるので、お風呂への出入りが楽になります。

 

工事が早くできる

開き戸から折れ戸に交換する工事はカバー工法といって、元々ある開き戸を外して、元々ある扉枠に折れ戸用の枠を取付けて、折れ戸を取付けます。

 

交換工事は、早ければ2時間程度で行えるので、その日の夜には、お風呂に入ることができます。

 

工事にかかる費用が抑えられる

開き戸から折れ戸に交換する工事の費用は、60,000円から70,000円くらいが相場になり、引き戸に変える工事費用に比べて抑えることができます。

 

開き戸から引き戸に変える場合、工事自体が行なえるかどうかということが前提にはなりますが、開き戸を外して、引き込み壁の造作などが必要になり、かかる費用は20万円から25万円くらいが相場になります。

 

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折れ戸に交換する工事のポイント

 

折れ戸に交換する工事のポイントは、水漏れです。

 

水は少しのすきまがあれば、そのすきまをつたって流れていこうとするので、既存の扉枠と新たに取り付ける折れ戸の枠の間には、コーキングをしっかり注入することが重要になります。

 

また、浴室側の枠と枠を重ねた部分には、すきまから水が入らないように四方にも必ずコーキングが必要になります。

 

工事にかかる時間は約2時間程度で完了するので、午前中に工事が完了していれば、コーキングの表面は硬化しているので、その日の夜にはお風呂に入ることができます。

 

まとめ

ここまで、浴室の扉を交換する介護リフォームについて、浴室扉の種類やそれぞれの特徴、扉を折れ戸に交換する費用など、交換工事の写真を交えながらみてきました。

 

まとめると、以下の5点になります。

 

折れ戸は、開き戸や引き戸に比べて少ないスペースで使うことできる

 

折れ戸にすると出入りが楽になり、中で倒れても助けることができる

 

折れ戸はカバー工法と呼ばれる方法で行うので短時間で工事が終わる

 

交換工事にかかる費用は6~7万円で、比較的費用を抑えることができる

 

折れ戸に交換する工事のポイントは、コーキングをキチンと施工する

 

お風呂の扉が引き戸の場合は問題ないのですが、開き戸の場合は折れ戸に交換して出入りを楽にすること、万が一に備えるということはとても重要になります。

 

60,000円から70,000円くらいかかる交換工事の費用ですが、介護保険の住宅改修を利用すれば、かかる費用の1~3割負担で工事をすることができるので、お風呂の扉が開き戸の場合は、折れ戸への交換を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

今回は「浴室の扉を折れ戸に交換する費用」について紹介してきましたが、
「浴槽を浅型に交換した工事」についても以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。

 

⇒介護保険を使って浴室をリフォーム【写真付き事例】浅型浴槽に交換

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