知っておきたい介護リフォーム【事例】部屋で安心して過ごせる住宅改修とは

目安時間:約 8分

一人暮らしの母を引き取って自宅で介護をしたい、親に介護が必要になったので、親と同居しようと考えはじめると、介護する部屋のことが気になります。

 

介護をする部屋のことを考えていると、今までわからなかった段差に気がつくことがあります。

 

小さな段差と思うかもしれませんが、介護が必要な高齢者にとってはとても大きく、危険な段差になります。

 

この段差を取り除くためには、介護する部屋をリフォームする必要があるのですが・・・

 

 

部屋の介護リフォーム工事について、知っている人はそう多くなく、どのような工事で、どれくらいの期間がかかり、どれくらいの費用が必要なのかなど、いろいろな疑問があるのではないでしょうか。

 

この記事では、部屋の介護リフォームについて、実家で行った工事を参考にしながら、実際の工事写真と見積もりを交えながら、詳しく解説しています。

 

最後まで読んで頂くと、部屋の介護リフォーム工事について、工事の内容や工事期間、工事にかかる費用の目安などがわかるようになります。

 

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介護リフォーム事例~部屋

部屋の介護リフォームについてみていきますが、実家の部屋を介護リフォーム工事した内容は、床のかさ下げと床材の変更になります。

 

床のかさ下げは、文字通り部屋の床を全体的に下げることで、今回は床を下げると同時に畳からフローリングへの床材の変更も同時に行いました。

 

この部屋は、母が孫と触れあったり、寝たりする部屋になり、1日の半分近くを過ごす部屋だったので、今回の介護リフォームのメイン工事になりました。

 

ちなみに、部屋の大きさは、8畳で㎡数に換算すると、12.96㎡になり、縦横ともに3.6mの部屋になります。

 

部屋以外の介護リフォーム工事の内容は、以下をクリックすると確認できます。

 

介護リフォーム全体の図面はコチラ⇒

 

部屋を介護リフォームする理由

部屋を介護リフォームする理由は、段差解消と移動の補助、転倒防止が主な理由になります。

 

 

具体的には、以下の3点になります。

 

部屋とキッチン、部屋と廊下にそれぞれ、床の残差、敷居の段差があった

畳み敷きの部屋では、畳の端につまづき転倒する恐れがあった

介護ベッドを設置する予定だった

 

床段差ですが、部屋の床は廊下、キッチンとで床の高さが違っていたので、床を下げて廊下とキッチンの床に合わせて床の段差を解消する必要がありました。

 

床材変更は、介護用ベッドを設置する予定があったのと、畳の端につまづき転倒しないように予防する必要がありました。

 

部屋の介護リフォームにかかる費用

部屋の介護リフォームにかかる費用は、畳みの撤去・処分、床の一部解体・撤去・処分、床下地の造作、フローリング張りなどの工事内容で、かかる費用は172,260円になります。

 

ちなみに、部屋の住宅改造費助成の限度額は、190,000円になっていて、172,260円は限度額の範囲内になっています。

 

※この費用は、施工する条件や面積、工事内容や材料単価、労務費などにより変わります。

 

工事の見積もりは、以下をクリックすると確認できます。

 

部屋の見積もりはコチラ⇒

 

介護リフォーム全体の見積もりはコチラ⇒

 

部屋の介護リフォーム工事の流れ

部屋の介護リフォーム工事の流れですが、畳みと床の一部を解体・撤去したあと、新しいフローリングを張る前に下地調整を行います。

 

下地調整が終わると、フローリングを張っていき、最後にボンドコークなどを使って、端部を仕上げていくという流れで工事を行っていきます。

 

この内容の工事ですと、工事期間は2日間までかかることはないでしょうが、1日半くらいの工事期間は必要になります。

 

ここからは、写真を交えながら具体的に工事についてみていきます

 

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畳と床の一部を解体・撤去

 

まずは、畳を撤去します。

 

 

畳を撤去したので、次に床の一部を解体・撤去します。

 

床下地の造作

畳と床の一部の解体・撤去が終わると、解体した床の下地を造作していきます。

 

解体した床には横方向に大引きと呼ばれる木材があったので、大引き材に対して横方向に45角材、同じく縦方向にも45角材を取付けていきます。

 

 

 

新しくできた床下地にフローリング用の下地ベニヤを張っていき、フローリングの仕上がり面が水平かつ、キッチンと廊下の床高さと同じになるように調整していきます。

 

フローリング張り

新しいフローリングは、片側から張り始め、フローリング材が千鳥になるようにずらしながら張っていきます。

 

 

今回は床材を畳からフローリングに変更して、床全体を下げるように工事をしているので、床以外のところに段差ができるということを理解しておく必要があります。

 

床以外に出来る段差は、部屋の南側にある掃き出し窓の下窓台と押し入れの敷居に段差ができてしまうので、注意してください。

 

フローリングが張り終わったら、床の四方の納まりを確認して、すきまなどがある場合は、床材に近い色のボンドコークで手直しをしていきます。

 

 

部屋の介護リフォームで注意すること

部屋の介護リフォームで注意することは以下の4点になります。

 

事前に部屋の片づけが必要になるので、工事日は早めに決める

 

工事期間中は部屋を利用できないので、工事中過ごせる場所を確保する

 

床に段差が残っていないかを確認する

 

床材の色が指定した色と違わないかを確認する

 

ここまで、実家で行った部屋の介護リフォーム工事についてみてきました。

 

病院、介護サービス、買い物などで外出することはありますが、一日の大半を部屋で過ごすという人も少なくありません。

 

そんな部屋に転倒やつまづきの原因になる段差があっては、安心して部屋の中で移動することができません。

 

骨折やケガをする前に、部屋に転倒やつまづきの原因になる段差がないかを確認して、もし、段差があれば早めに介護リフォーム工事を検討してみてください。

 

 

今回は「部屋で安心して過ごせる介護リフォーム」について紹介してきましたが、
「住宅改修を介護保険でする条件」についても以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。

 

⇒住宅改修を介護保険でする条件とは?知らなきゃ損する高齢者等の住宅改造費助成とは

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