
介護保険を使った住宅改修に床材の変更がありますが、変更する主な理由は、転倒の防止と移動の円滑化ということですが、具体的にどのようなことなのかよくわからないですよね。
この記事では、床材の変更をした工事の写真を交えながら解説していますので、床材の変更がどのような工事なのかがわかるようになります。
この記事で紹介している床材変更の工事は、ふわぁふわぁしている廊下の床下補強と新しい床材の増し張りになります。
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床材の変更とは
介護保険を使った住宅改修の中に、「滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更」がありますが、具体的には、以下になります。
・居室の畳を板製の床材(フローリング)やビニール系の床材(クッションフロア)に変更する。
・滑りやすい浴室のタイル床をビニール系の床材(クッションフロア)に変更する。
・屋外通路の飛び石の撤去をして、コンクリートで整備する
床材の変更は、移動の円滑化と転倒の防止が目的なので、工事を行う範囲は生活動線の範囲内になります。
ですので、普段の生活では歩かないような場所もついでに工事と思うかもしれませんが、生活動線以外は対象外になるので注意してくださいね。
今回の床材変更工事は、生活動線でもある玄関から居室につながる廊下の床材変更になります。
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床材変更工事
床材変更は、廊下、玄関ホール、洗面脱衣室、台所で、廊下は床下地の補強もあるので、2日間かけて大工さんと内装業者さんにお願いしました。
【廊下】
廊下の床の一部に下地補強をする必要があるので、まずはその部分を補強するために開口を作ります。


開口から床下を見てみると、床を支える束がずれていて、床を支えていませんでした。


束の位置を変更して、動かないように固定して、床をベニヤでふさいでいきます。
板製の床材の上にクッションフロアを貼っていきます。


敷居と廊下の段差部分は、への字金物で押さえて歩行に支障がないようにしています。
【台所】
台所は床材の貼り替えになるので、まずは既存の床材を剥がしていきます。


剥がし終えたら、接着剤を塗ってクッションフロアを貼っていきます。


出来上がりはこんな感じになりました。
まとめ
ここまで、介護保険を使った住宅改修の床材変更の工事についてみてきました。
床材を変更することで、移動がスムーズになり、転倒事故の予防につながり、最終的には介助する家族の負担軽減にもつながります。
ただ、床材が老朽化しているという理由だけでは認めてもらえないので注意が必要になります。
床材変更以外にも手すりの取付けや段差解消の理由でも住宅改修は行なえるので、利用者さんが自分の力で歩けるように、介護保険の住宅改修を上手く利用するようにしてみてください。
今回は「廊下の床材を変更」について紹介してきましたが、
「住宅改修でユニットバスの段差解消」についても
以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。
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