介護リフォーム事例!廊下の住宅改修を詳しく解説【画像&見積もり付き】

目安時間:約 9分

介護リフォームの工事の内容は、住宅状況や身体状況などにより、住宅ごとにその内容は変わります。

 

廊下の介護リフォームと聞くと、手すりを取付けるだけなんでしょ、と思っていませんか?

 

廊下の介護リフォームは、手すりの取付け以外にも、段差解消や、照明器具の変更などがあります。

 

とはいえ、実際にはどれくらいの費用がかかるのか、どんな工事をするのかよくわからないのではないでしょうか。

 

 

この記事では、廊下の介護リフォームについて、実家で行った工事の写真や見積もりを交えながら、解説しています。

 

最後まで読んで頂くと、廊下の介護リフォームの工事内容やかかる費用の目安がわかるようになります。

 

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介護リフォーム事例~廊下

実家の廊下の介護リフォームについてみていきますが、今回は廊下と言っても玄関や部屋の出入り口付近の住宅改修も含まれています。

 

玄関は、玄関框(げんかんかまち)の上がり降りのための式台、移動のための手すりの取付けになります。

 

廊下にも移動のための手すり取付けと部屋に入るための扉の下にある敷居撤去とレバーハンドルの取付けになります。

 

介護リフォーム全体の図面はコチラ⇒

 

廊下を介護リフォームする理由

廊下を介護リフォームする理由は、移動の補助と転倒防止が主な理由になります。

 

 
 
 

具体的には、以下の3点になります。

 

24cmある玄関框の上がり降りが難しい

 

廊下の移動が困難である

 

廊下から部屋に入るときに敷居に足を引っかける恐れがある

 

廊下の介護リフォームにかかる費用

廊下の介護リフォームにかかる費用は、手すり取付け(2ヶ所)、式台取付け、敷居撤去、レバーハンドル交換で127,710円になります。

 

ちなみに、廊下の住宅改造費助成の限度額は、160,000円になっていて、127,710円は限度額の範囲内になっています。

 

※この費用は、施工する条件や面積、工事内容や材料単価、労務費などにより変わります。

 

工事の見積もりは、以下をクリックすると確認できます。

 

廊下のの見積もりはコチラ⇒

 

介護リフォーム全体の見積もりはコチラ⇒

 

廊下の介護リフォーム工事の流れ

廊下の介護リフォーム工事の流れですが、はじめに式台、手すりは取付ける場所の下地の確認などを行ってから取付けていきます。

 

敷居撤去は、敷居を撤去したあと、敷居カバーや扉の下桟の取付け、レバーハンドル交換という流れで工事を行っていきます。

 

この内容の工事ですと、工事期間は1日もかかることはなく、9時から工事をはじめると、遅くても15時頃までには終わります。

 

ここからは、写真を交えながら具体的に工事についてみていきます

 

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木製手すりと式台の取付け

 

 
 
 

玄関に取付ける木製手すりはL型で、縦の長さは60cmで横の長さは90cmになります。

 

取付ける壁の中には下地がないので、補強板という板を先に取りつけてから、手すりを取付けていきます。

 

補強板は、縦の長さは70cmで横の長さは97cmの2枚にカットして、それぞれの補強板の片側は45°にカットして、L型になるようにしています。

 

手すりの取付け高さは、横の手すりが基準で、玄関土間から手すりの上で95cmになるように取付けています。

 

また、式台ですが、幅が60cm、奥行きが30cmの大きさで、高さは24cmある玄関框部分の半分になる12cmになるようにしています。

 

式台は、L型のプレートを使って、玄関框部分にビスで直接固定して、式台の高さと水平の微調整は、式台下に4本ある高さ調節ネジで行います。

 

 
 
 

木製手すり

廊下に取付ける手すりですが、出入り口が2ヶ所あったので、取付けられるところが限られていました。

 

限られていたその場所も、塗り壁でしたので、玄関と同様に補強板を取り付けてから手すりを取付けます。

 

補強板の長さは100cmで、手すりの長さは95cmで、それぞれを横向きにして、手すりの高さは廊下の床から83cmで取付けています。

 

 

敷居撤去

 

 
 
 

廊下と主に生活する部屋では床の高さが違っていたので、床と敷居の段差を解消する必要がありました。

 

敷居撤去ですが、まず、既存の敷居を撤去して、下地調整材を取り付け、敷居カバーを取付けます。

 

また、敷居がなくなったことで、扉の下側に敷居の高さ分の隙間ができるので、下桟を取付け塗装をして仕上げます。

 

最後にレバーハンドルの交換をします。

 

レバーハンドルは、リフォーム用のレバーハンドルがあって、部屋に使う一般用とトイレや洗面所で使う鍵付きタイプがあります。

 

 
 
 

福祉用具と照明

廊下には、出入り口が2ヶ所あったので、手すりを連続させることができませんでした。

 

そこで、今回は出入り口のところに福祉用具の手すりを設置することにしました。

 

福祉用具の手すりは、壁が無くても設置でき、位置の変更も容易にできるというメリットがあります。

 

ただ、福祉用具の手すりはネジで固定した手すりに比べて安定性がやや劣り、毎月レンタル費用が発生するというデメリットがあります。

 

 
 
 

福祉用具の手すりについて知りたい方はコチラ⇒

 

あと、廊下と玄関の照明をセンサー付き照明に変更しました。

 

右半身不随の母にとっては、夜間に照明のスイッチを探すのは難しく、照明がつくまでに転倒する危険がありました。

 

センサー付きの照明だと、スイッチを入れておくだけと自動で点灯、消灯するので、安心して夜間のトイレが利用できるようになりました。

 

センサー付き照明の変更ですが、廊下の介護リフォーム工事の見積もりには含まれてなくて、後日、自費で工事を行いました。

 

 
 
 

廊下の介護リフォームで注意すること

廊下の介護リフォームで注意することは以下の4点になります。

 

式台や手すりの取付位置とがたつきの確認

 

敷居撤去部分の段差の確認

 

下桟を取付けた扉の開閉状況の確認

 

レバーハンドルの動作の確認

 

また、介護リフォームの工事内容について打合せするときには、センサー付き照明を追加することも検討してみてくださいね。

 

ここまで、実家で行った廊下の介護リフォームについてみてきました。

 

廊下は、玄関やトイレ、風呂や洗面所などへの動線の中心になる場所でもあります。

 

そんな廊下を介護リフォームすることで、昼夜を問わず安心、安全に移動できるようになり、転倒のリスクも減らせることができるようになります。

 

あと、廊下にはできるだけ物を置かないようにして、普段から転倒やつまづきに対して注意するようにしてください。

 

この記事が、廊下の介護リフォームを考えたときの参考になれば幸いです。

 

 

今回は「廊下の介護リフォーム」について紹介してきましたが、
「廊下の床材を変更した介護リフォーム」についても以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。

 

⇒介護保険を使った住宅改修【施工事例】廊下の床材を変更で介護負担の軽減に

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